ビタミンCサプリの摂取が、かえって健康に悪いことを示した研究結果
ビタミンCサプリの摂取が、かえって健康に悪いことを示した研究結果。ビタミンC1000mg摂取でハザード比上昇
ビタミンCサプリの摂取が、かえって健康に悪いことを示した研究結果
健康ブームの現在。スーパーやドラッグストアに赴けば、各種様々な健康グッズやサプリメントが発売中。これらを摂取すれば、体に良いことをしているイメージがありますけど、しかし、そうコトはカンタンではないようです。
ビタミンC摂取の8年間にわたる追跡調査
これまでにも実験動物においては、高容量のビタミンCサプリメントが加齢性白内障に悪影響を及ぼすことが示されていました。
そこで、ビタミンCサプリメント(約1000mg)とビタミンCを含むマルチビタミン(約60mg)が、白内障の発生率と関連しているかどうかを調べたのが、今回のスウェーデンの研究グループによるもの。
この研究ではコホート調査として、49歳から83歳まで、計24,593人の女性の追跡調査が行われています。
白内障に38%、かかりやすくなる…
8.2年間にわたる追跡調査の結果では、2497人において白内障が認められました。
ビタミンCサプリメントを使用していない患者と比較した場合、ハザード比は1.25。これはすなわち、
- ビタミンCアプリを摂取すると摂取しない場合に比べ、25%白内障にかかりやすくなる
ということになります。
同様に、ビタミンCを含むマルチビタミンの使用ではハザード比は1.09でした。すなわち罹患率が9%アップ…。
また65歳以上の女性に限った場合、ビタミンCサプリメントの使用は白内障のリスクが38%増加。さらにホルモン補充療法の使用者では白内障のリスクが56%増加しました。どひゃー。
結論:ビタミンCサプリは、要注意?
今回の研究での対象者のみなさんのビタミンCサプリの摂取量は1000mg。サプリとしては市販品のものと同じ、ごく標準的な量と言えます。しかし、それでもこれほどの結果につながったわけで、けっこう衝撃的な結果だといえます。
健康ないしサプリメントブームの現在。さまざまな製品が各社から発売されていますけれど、ことビタミンCに限れば、端的に言って摂取しないほうが良いと思いますね…。